放射線
宇宙線
私たちの暮らす環境では、様々な種類の天然の放射線が存在しています。自然放射線は、宇宙から来るものと大地から来るものの二つの種類に分かれます。航空旅行では大地から来る放射線の被ばくは少なくなりますが、宇宙線の被ばくは多くなります。宇宙線とは?
宇宙線は地球外から飛来する電離性放射線です。太陽から届く太陽放射線と、太陽系の外から来る銀河系放射線で構成されています。宇宙線の量はどこにいても同じですか?
宇宙線の量は、次の四つの要素に影響されます。- 高度:地球の大気は宇宙線から地球を保護していますが、高度が高くなるにつれその効果は弱くなり、宇宙放射線の値は増加します。
- 緯度:磁場は宇宙線の流れに影響を与えます。赤道では最も強力にはたらき、高緯度では弱くなります。北極・南極では基本的になくなります。したがって、赤道と磁局では被ばく量に倍以上の差があります。
- 通常の太陽活動:太陽活動は11年周期で変化します。太陽放射線が強いときは、それに関連した磁場が銀河放射線の一部を地球からそらせます。宇宙放射線の大部分を占めるのは銀河放射線であるため、太陽活動が活発なときは宇宙放射線全体の強度は低くなります。太陽活動が活発でないときは反対の結果になります。
- 太陽陽子現象(太陽フレア):時折、荷電粒子が太陽上で発生します。この粒子が宇宙を高速で移動し、たまたま地球に衝突すると、宇宙放射線の線量が短期間で増加することがあります。
宇宙線の健康への影響は?
第一に考えられる低用量のイオン化放射線による健康への影響は、がんです。航空旅行でイオン化放射線の被ばく量は増えるため、結論としてはがんを発症する危険性が高くなると考えなければなりません。しかしながら、多くの先進国で自然発生によるがんの死亡率が全体の23%を占めることを考えれば、高まるリスクは極めて小さいものと言えます。例えば20年間、2週間毎に香港-ニューヨークの往復を直行便で利用する人が、がんで死亡する確率は23%から23.11~23.14%に上がります。これは通常に比べて約0.5%の増加に相当しますが、容認できない数値と考える方は少ないでしょう。
妊娠や胎児への影響などについても質問が寄せられています。現在わかっている限りでは、妊娠中にときどきフライトを利用し、多少の放射線を被ばくすることによる胎児への影響は極めて小さいものです。
フライトではどれくらいの宇宙線を浴びるのですか?
フライトを利用するとイオン化放射線の被ばく量は増えます。主な商用航空機が飛行する高度では、大気によるイオン化放射線からの保護が少なくなるためです。航路が赤道から離れるほど被ばく量は増します。そのため出発都市、到着都市、航路、高度、その時間帯の太陽活動により被ばく量は異なります。乗務員やよくフライトを利用される方は、飛行している高度で過ごす時間が長いため、被ばく量は多くなります。香港ドラゴン航空の多くのフライトは低緯度の地域を発着するため、高緯度の地域をベースとする航空会社よりも、ある意味では恵まれています。特定のフライトにおける放射線の被ばく量の試算は、下記もしくは他のウェブサイトで調べることができます。
http://www.faa.gov/data_research/research/med_humanfacs/aeromedical/radiobiology/cari6/download/
コンピューターにより計算された被ばく量
| 香港‐ニューヨーク | 太陽活動の大きな年 | 0.0688 mSv |
ニューヨーク‐香港 | 太陽活動の大きな年 | 0.0619 mSv |
香港‐ニューヨーク | 太陽活動の小さな年 | 0.0938 mSv |
ニューヨーク‐香港 | 太陽活動の小さな年 | 0.0817 mSv |
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香港‐バンクーバー | 太陽活動の大きな年 | 0.0414 mSv |
バンクーバー‐香港 | 太陽活動の大きな年 | 0.0465 mSv |
香港‐バンクーバー | 太陽活動の小さな年 | 0.0501 mSv |
バンクーバー‐香港 | 太陽活動の小さな年 | 0.0551 mSv |
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香港‐バンコク | 太陽活動の大きな年 | 0.0046 mSv |
バンコク‐香港 | 太陽活動の大きな年 | 0.0041 mSv |
香港‐バンコク | 太陽活動の小さな年 | 0.0047 mSv |
バンコク‐香港 | 太陽活動の小さな年 | 0.0043 mSv |
宇宙放射線の被ばくについて規制はありますか?
放射線はmSv(ミリシーベルト)で量ります。放射線防護に関する国際協議事項で、放射線被ばくに関するガイダンスが作成されました。フライトに対しては次の規制が勧められています。- 商用航空機の乗務員(パイロット、フライトアテンダント)
1年に20mSv - 商用航空機の一般旅客、妊娠中を含む
1年に1mSv








